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【4月のコラム】その胃もたれ、春のせいかも?|自律神経の乱れと胃腸トラブルの関係

2026年4月8日



春は気温も上がり過ごしやすくなる一方で、「なんとなく胃が重い」「食欲がわかない」「お腹の調子が安定しない」といった胃腸の不調を訴える方が増える季節でもあります。

その原因として見逃せないのが「自律神経の乱れ」です。福岡県飯塚市伊岐須の大庭クリニックでは、消化器内科の専門的な知見を活かし、春に多い胃腸トラブルの診療を行っております。

この記事では、春に胃腸の不調が起きやすい理由と、ご自宅でできるセルフケア、そして受診の目安について解説します。

この記事でわかること

・春に胃腸トラブルが増える3つの理由
・自律神経と消化機能の深い関係
・今日からできる胃腸を整える5つのセルフケア
・「たかが胃もたれ」で済まさない ― 受診の目安
・よくあるご質問(FAQ)

なぜ春に胃腸の調子が悪くなるのか

春は一見穏やかに思える季節ですが、体の内側には大きなストレスがかかっています。胃腸の不調を引き起こす主な要因は、次の3つです。

1. 寒暖差と気圧変動による自律神経への負荷

春は朝晩と日中の気温差が10℃以上になることも珍しくありません。さらに低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わるため、体温や血圧を調節する自律神経がフル稼働を強いられます。この過負荷状態が続くと、胃腸の動きをコントロールする副交感神経の働きが低下し、消化機能が不安定になります。

2. 新年度のストレス・環境変化

4月は進学・就職・異動・転居など、生活環境が大きく変わる時期です。新しい人間関係への緊張や仕事量の増加は、知らず知らずのうちに交感神経を優位にし続けます。交感神経が過剰に働くと、胃酸の分泌バランスが崩れ、胃もたれ・胸やけ・食欲不振などが起こりやすくなります。

3. 生活リズムの乱れ

歓迎会や送別会などの飲食の機会が増えること、生活パターンの変化による睡眠不足や朝食の欠食も、胃腸に負担をかける要因です。不規則な食事は腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)のリズムを乱し、便秘や下痢といった症状を引き起こします。

自律神経と消化機能の関係

自律神経は、私たちの意思とは無関係に内臓の働きを調整する神経です。消化器系においては、以下のように2つの神経が役割を分担しています。

 
交感神経(活動モード)
副交感神経(休息モード)

胃の動き
抑制される
活発になる

胃酸分泌
バランスが崩れやすい
適切に調整される

腸の蠕動
低下する
促進される

栄養吸収
低下する
効率よく行われる

つまり、消化・吸収がスムーズに行われるためには副交感神経が適切に働くことが不可欠です。ストレスや寒暖差で交感神経が優位な状態が長く続くと、胃腸の動きが鈍り、食べ物が胃に長く滞留して「胃もたれ」を感じたり、腸の動きが乱れて便秘や下痢を繰り返したりします。

こんな症状はありませんか? ― 春の胃腸トラブルセルフチェック

☑ 食後に胃がもたれる・重く感じる
☑ 以前より食欲がわかない
☑ 胸やけや酸っぱいものがこみ上げる感じがある
☑ お腹が張る(腹部膨満感)
☑ 便秘と下痢を繰り返す
☑ 朝起きた時から胃の不快感がある
☑ ストレスを感じると途端にお腹の調子が悪くなる

上記に2つ以上当てはまる方は、自律神経の乱れによる胃腸機能の低下が疑われます。症状が2週間以上続く場合は、機能性ディスペプシア(FD)や過敏性腸症候群(IBS)などの可能性もありますので、一度ご相談ください。

今日からできる!胃腸を整える5つのセルフケア

1. 朝食を抜かない

朝食には体内時計をリセットし、副交感神経から交感神経へのスムーズな切り替えを促す役割があります。忙しい朝でも、味噌汁やヨーグルトなど温かく消化の良いものを少量でもとりましょう。

2. 「ゆっくりよく噛んで食べる」を意識する

咀嚼(そしゃく)は副交感神経を刺激し、消化液の分泌を促します。一口あたり20〜30回噛むことを意識するだけで、胃腸への負担が大きく軽減されます。食事時間は最低でも15〜20分を目安にしましょう。

3. ぬるめの入浴で副交感神経を活性化

38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分浸かることで、副交感神経が優位になり、胃腸の血流が改善します。熱すぎるお湯は逆に交感神経を刺激してしまうため注意が必要です。就寝の1〜2時間前の入浴が理想的です。

4. 適度な運動で腸を動かす

ウォーキングや軽いストレッチなどの有酸素運動は、自律神経のバランスを整えるセロトニンの分泌を促し、腸の蠕動運動を活発にします。1日20〜30分程度の軽い運動を習慣にしましょう。通勤時に一駅分歩く、エレベーターの代わりに階段を使うなど、日常の中で取り入れるのがおすすめです。

5. 睡眠の質を確保する

睡眠中は副交感神経が優位になり、胃腸の修復と回復が進む大切な時間です。就寝前のスマートフォンは控え、できるだけ毎日同じ時間に就寝・起床することで体内時計を整えましょう。休日の「寝だめ」は生活リズムを崩す原因となるため、平日との差は1〜2時間以内に留めるのがポイントです。

胃腸にやさしい食材のヒント:春の食材では、キャベツ(胃粘膜保護に働くビタミンUが豊富)、新たまねぎ(消化を助ける酵素を含む)、春キャベツやアスパラガスなどがおすすめです。温かいスープや蒸し料理にして、胃腸に負担のかからない調理法を選びましょう。

「たかが胃もたれ」で済まさない ― 受診の目安

春の胃腸トラブルの多くは、生活習慣の改善とセルフケアで回復します。しかし、以下のような場合は、機能性ディスペプシア(FD)、過敏性腸症候群(IBS)、逆流性食道炎、あるいは胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの器質的な疾患が隠れている可能性がありますので、早めの受診をおすすめします。

・胃もたれ・胸やけが2週間以上続いている
・食事量が明らかに減り、体重が減少している
・黒っぽい便(タール便)が出る
・強い腹痛や嘔吐がある
・市販の胃腸薬を服用しても改善しない
・ストレスが原因とわかっていても症状がコントロールできない

当院では消化器内科の専門的な知見を活かし、必要に応じて内視鏡検査(胃カメラ)による精密検査も実施しております。「たかが胃もたれ」と放置せず、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

よくあるご質問(FAQ)

Qストレスで胃が痛くなるのはなぜですか?

ストレスを受けると交感神経が優位になり、胃の血流が低下するとともに、胃酸の分泌バランスが乱れます。その結果、胃粘膜が刺激されて痛みや不快感が生じます。慢性化すると胃炎や胃潰瘍に進展することもあるため、症状が続く場合は受診をおすすめします。

Q市販の胃腸薬を飲み続けても大丈夫ですか?

一時的な不調であれば市販薬で対処しても問題ありませんが、2週間以上服用しても改善しない場合は、自己判断での継続はおすすめしません。市販薬で症状が一時的に抑えられているだけで、背景に治療が必要な疾患がある可能性も考えられます。

Q胃カメラ検査は必要ですか?

すべての胃腸トラブルで胃カメラが必要なわけではありません。ただし、症状が長引く場合や、体重減少・黒色便など気になるサインがある場合は、胃カメラによる精密検査が重要です。当院では経験豊富な医師が検査を行いますので、不安な方もお気軽にご相談ください。

Q便秘と下痢を繰り返すのですが、何かの病気ですか?

便秘と下痢の交代は、過敏性腸症候群(IBS)の代表的な症状パターンのひとつです。IBSはストレスや自律神経の乱れが主な誘因とされ、適切な薬物療法と生活指導で多くの方が改善されています。お悩みの方は一度ご相談ください。

春の胃腸トラブルでお悩みの方は大庭クリニックへ

春の胃腸の不調は「そのうち治るだろう」と放置されがちですが、症状が長引くと日常生活の質が大きく低下します。当院では、消化器内科の専門医がお一人おひとりの症状を丁寧にお聞きし、生活指導から薬物療法、必要に応じた精密検査まで、包括的な診療をご提供いたします。

「最近、胃の調子がおかしい」「ストレスでお腹の不調が続いている」という方は、どうぞお気軽にご来院ください。

大庭クリニック ― 診療案内

所在地
〒820-0053 福岡県飯塚市伊岐須298-10
アクセス
西鉄バス「伊岐須」バス停より徒歩1分 / 駐車場完備
診療時間
外来:月・火・水・金・土の午前 9:00〜12:30
休診日
木曜午後・土曜午後・日曜・祝日
電話番号
0948-25-5678

胃腸の不調が気になる方は、お電話にてご予約・お問い合わせください。