【2025最新】熱中症から身を守る!7月の猛暑を乗り切る5つのポイント|大庭クリニック
はじめに
7月は気温・湿度が急上昇し、熱中症リスクが一年で最も高まる時期です。今年(2025年)からは「熱中症特別警戒アラート」が本格運用され、注意喚起がさらに強化されています。
本記事では、「WBGT指数・アラート情報の活用」と「医学的エビデンスに基づくセルフケア」を組み合わせた5つの対策を解説します。ぜひご活用ください。
1. WBGT(暑さ指数)を毎日チェック
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WBGT28以上で熱中症搬送が急増することが統計から明らかになっています。
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チェック方法:環境省「熱中症予防情報サイト」を参照。
2. 「熱中症特別警戒アラート」を見逃さない
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2025年4月から、従来の警戒アラートの上位ランクとして特別警戒アラートが前日17時・当日5時に発表されます。
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発表時の行動
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不要不急の外出・屋外作業を見合わせる
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高齢者・小児への声かけと電話確認
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エアコンは室温28℃以下を目安に24時間稼働
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3. 体重×40mLを目安に水分補給
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健康成人は発汗を含め約2.5L/日を失うため、こまめな補給が必須です。
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目安式:体重(kg)×40mL=1日の理想摂取量
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例:60kg → 2,400mL
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飲み方のコツ
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起床後・就寝前コップ一杯
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仕事中は20分に一口を意識する
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汗を大量にかいたら経口補水液やスポーツドリンクで塩分も補給
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高齢者は喉の渇きを自覚しにくく、最低2L/日を意識しましょう。
4. 初期症状を見逃さず“15分ルール”で応急処置
観察ポイント | 症状 | 推奨される対応 |
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意識 |
返事が遅い、ろれつが回らない | 救急要請 |
身体 | めまい、立ちくらみ、こむら返り | 涼しい場所へ移動し水分補給 |
体温 | 体表が熱い、脈が速い | 保冷剤で首・脇・足の付け根を冷却 |
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15分冷却しても改善しない、または水が飲めない/嘔吐がある場合は迷わず119番。
5. 大庭クリニックのサポート体制
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内科外来:点滴治療・血液データで脱水度を精査が可能です
症状が続く・ご心配なときは
お電話にて受診相談してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 熱中症警戒アラートとは何ですか?
A. 気温・湿度・日射をもとに算出されるWBGT(暑さ指数)が高くなった際、環境省と気象庁が発表する注意喚起情報です。2025年からはより危険な状態に対して「熱中症特別警戒アラート」が新設されました。前日17時・当日5時に発表されます。
Q2. 1日にどれくらい水を飲めば良いですか?
A. 目安は体重(kg)×40mLです。例えば60kgの方であれば2,400mL(2.4L)程度が理想的です。発汗の多い日はさらに500mL程度プラスしましょう。
Q3. どのような症状が出たら病院に行くべきですか?
A. 頭痛、吐き気、倦怠感、めまいなどがあり、水分補給しても改善しない場合は早めの受診が推奨されます。特に「返事が遅い」「ろれつが回らない」「自力で水が飲めない」「嘔吐してしまう」などの症状がある場合は、すぐに救急車を呼んでください。
Q4. 高齢者の熱中症はなぜ多いのですか?
A. 高齢者は「暑さ」や「喉の渇き」を感じにくくなるため、室内にいても水分不足になりがちです。エアコンの使用を控えてしまう傾向もあり、重症化するケースが少なくありません。家族や周囲の声かけが重要です。
Q5. 受診のタイミングはどう判断すればいいですか?
A. 少しでも「おかしいな」「だるい」「頭が重い」と感じたら、無理をせず受診してください。早めの点滴や脱水評価で悪化を防ぐことができます。
まとめ
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WBGTとアラートで「危険な暑さ」を見える化
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体重×40mLを基本とした計画的な水分補給
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15分以内の冷却・水分補給で重症化を防ぐ
熱中症は「予防7割・早期対応3割」が鉄則です。体調に違和感を覚えたら、遠慮なく大庭クリニックへご相談ください。スタッフ一同、皆さまの夏の健康を全力でサポートいたします。