11月に入り、朝晩の冷え込みが一層厳しくなってまいりました。福岡県では今年、例年より2か月以上早い8月末にインフルエンザの流行期入りが宣言され、現在も感染者数が増加傾向にあります。今回は、飯塚市を含む福岡県の最新状況と、インフルエンザの予防・対策についてお話しします。

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📊 福岡県・飯塚市の流行状況（2025年11月最新）

福岡県の最新データ（10月27日〜11月2日）によると、インフルエンザの感染者数は前週比2.16倍と急増しており、1医療機関あたり8.47人の報告がありました。これは5週連続の増加となっています。

⚠️ 現在の状況

• 流行の目安である「1.0」を大きく超える状況が継続
• 福岡市では注意報の基準値（10.0）を超える地域も
• 県内の小中学校で学級閉鎖が相次いで発生
• 今季の流行の中心は「香港A型（A/H3）」

例年であれば12月から本格的な流行が始まりますが、今年は既に11月の時点で警戒が必要な状況となっています。

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💉 今からでも間に合う！予防接種の重要性

ワクチンの効果と接種時期

インフルエンザワクチンは、感染を完全に防ぐものではありませんが、発病の可能性を減らし、重症化を予防する効果が期待できます。

• 効果が現れるまで：接種後約2週間
• 効果の持続期間：約5〜6か月
• 高齢者での効果：発病を34〜55%阻止、死亡を82%阻止（65歳以上）

💡 11月の今からでも遅くありません！
11月中旬に接種しても、12月末には十分な効果が得られ、流行ピークの1〜3月をしっかりカバーできます。まだ接種されていない方は、早めの接種をおすすめします。

特に接種をおすすめする方

• 65歳以上の高齢者
• 慢性疾患（糖尿病、心臓病、呼吸器疾患など）をお持ちの方
• 小さなお子様や高齢者と同居されている方
• 医療・介護従事者
• 受験生

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🛡️ 日常生活でできる予防対策

ワクチン接種に加えて、日常生活での予防対策も重要です。福岡県からも以下の対策が推奨されています。

1️⃣ 手洗いの徹底

外出後、食事の前、トイレの後など、こまめな手洗いを心がけましょう。

• 石けんを使って、指の間や爪の間まで丁寧に洗う
• 流水で15秒以上かけて洗い流す
• 手洗いができない場合は、アルコール消毒液を活用

2️⃣ 適切なマスクの着用

人混みや公共交通機関を利用する際は、マスクの着用が効果的です。特に咳やくしゃみの症状がある方は、周囲への配慮として必ずマスクを着用しましょう。

3️⃣ 「咳エチケット」の実践

• 咳やくしゃみをする時は、ティッシュなどで口と鼻を覆う
• とっさの時は、袖や上着の内側で覆う（手で覆わない）
• 使用したティッシュはすぐにゴミ箱へ

4️⃣ 室内環境を整える

• 定期的な換気：1〜2時間に1回、5〜10分程度窓を開ける
• 適切な湿度管理：湿度50〜60%を目安に加湿器を活用
• 室温管理：20〜22℃程度を保つ

5️⃣ 体調管理で免疫力アップ

• 十分な睡眠：7〜8時間の質の良い睡眠を確保
• バランスの良い食事：ビタミンC・Dを含む食品を積極的に摂取
• 適度な運動：体力や抵抗力を高める
• ストレス管理：過度な疲労を避ける

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🌡️ こんな症状があれば早めに受診を

以下のような症状が現れた場合は、インフルエンザの可能性があります。早めにかかりつけ医に電話で相談してから受診しましょう。

インフルエンザの主な症状

• 38℃以上の急な発熱
• 全身の倦怠感、関節痛、筋肉痛
• 頭痛
• 咳、のどの痛み
• 鼻水、鼻づまり

⚠️ 重要：受診前に必ず電話連絡を
インフルエンザが疑われる場合は、直接来院せず、まずお電話でご相談ください。他の患者様への感染を防ぐため、適切な対応をご案内いたします。

小児・未成年者の異常行動に注意

インフルエンザに罹患した小児・未成年者では、抗インフルエンザ薬の使用有無にかかわらず、異常行動が報告されています。

• 突然走り出す、部屋から飛び出そうとする
• 意味のわからないことを言う
• 興奮して窓を開けようとする

対策：治療開始から少なくとも2日間は、お子様を一人にしないようにし、玄関や窓の施錠を確実に行ってください。

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🏥 大庭クリニックでの対応

当院では、インフルエンザの予防と治療に関して、以下の対応を行っております。

インフルエンザワクチン接種

• 現在、予防接種を実施中です
• お電話でのご予約を受け付けております
• 接種に関するご相談も承ります

インフルエンザ診療

• 迅速検査による早期診断
• 症状に応じた適切な治療
• 高齢者や基礎疾患をお持ちの方への丁寧な対応

訪問診療も対応

通院が困難な方には、訪問診療でインフルエンザの診療・治療を行うことも可能です。お気軽にご相談ください。

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まとめ

福岡県では例年より早くインフルエンザの流行が始まっており、今後さらなる感染拡大が懸念されます。予防接種と日常の感染対策を組み合わせることで、インフルエンザから身を守ることができます。

まだワクチン接種がお済みでない方は、11月中の接種をおすすめします。また、発熱などの症状がある場合は、早めにご相談ください。

地域の皆様の健康を守るため、大庭クリニックは全力でサポートいたします。

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大庭クリニック 院長 中島 雄一郎

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参考情報：
福岡県庁「インフルエンザの流行状況についてお知らせします」
厚生労働省「インフルエンザ（季節性）対策」