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【飯塚市】梅雨時の食中毒・感染性胃腸炎に注意|家庭でできる予防と受診のポイント

2025年6月24日

【飯塚市】梅雨時の食中毒・感染性胃腸炎に注意
―家庭でできる予防と受診のポイント―

梅雨から夏にかけては気温・湿度ともに高まり、細菌性食中毒や感染性胃腸炎が最も増えるシーズンです。症状が重い場合は脱水や腎障害につながる危険もあります。飯塚市周辺にお住まいのみなさまが安全に過ごせるよう、消化器内視鏡専門医が予防策と受診の目安を解説します。

1. なぜ梅雨〜夏に食中毒が増える?

  • 高温多湿で細菌が増殖しやすい
  • 調理後の食品を常温放置しがち(お弁当・テイクアウト等)
  • 発汗による脱水で胃酸分泌が低下し、菌が体内に侵入しやすい

2. この時期に多い病原体と特徴

病原体 主な原因食品 潜伏期間 代表的症状
カンピロバクター 加熱不十分な鶏肉・鶏刺し 1–7日 発熱・腹痛・水様便
サルモネラ属菌 生卵・肉類 6–72時間 激しい腹痛・嘔吐・発熱
腸管出血性大腸菌(O-157等) 牛肉・サラダ 1–10日 水様便→血便、溶血性尿毒症
ブドウ球菌 握り飯・弁当 1–5時間 短時間で激しい嘔吐
ノロウイルス 二枚貝・ヒトからヒト 24–48時間 冬季多いが夏も発生、嘔吐・下痢

 

3. 食中毒予防の3原則6つの実践ポイント

  1. 付けない
    • こまめな手洗い(石けん+30秒)
    • 調理器具は食品ごとに使い分け&熱湯消毒
  2. 増やさない
    • 冷蔵10 ℃以下・冷凍-15 ℃以下で保存
    • 調理後は2時間以内に食べる/小分け冷却
  3. やっつける
    • 中心温度75 ℃で1分以上の加熱
    • 再加熱は沸騰させてから

4. 感染性胃腸炎になったら?―受診の目安

すぐ受診すべき症状 自宅で様子見可
  • 38 ℃以上の発熱
  • 血便・黒色便
  • 激しい腹痛や繰り返す嘔吐
  • 6時間以上尿が出ない/強い口渇
  • 軽度の下痢・吐き気のみ
  • 少量ずつ水分が摂取できる
  • 半日以内に改善傾向

5. 大庭クリニック(飯塚市)の診療体制

  • 迅速検査+院内点滴で脱水を早期補正
  • 消化器専門医が血便や慢性症状を精査
  • 検査後は食事指導・整腸薬処方などトータルケア

6. まとめ&セルフチェック

  • 梅雨〜夏は高温多湿+常温放置で細菌が急増
  • 手洗い・低温保存・十分加熱が最大の防御
  • 脱水を伴う嘔吐・下痢、血便は早期受診

今日からできるチェックリスト

  • □ 調理前後に30秒手洗い
  • □ 肉・魚は中心温度75 ℃以上
  • □ 作り置きは小分け急冷&2時間以内に冷蔵
  • □ 布巾・スポンジは毎日熱湯消毒

「ちょっとした油断」が重症化を招くのが食中毒です。予防を徹底しつつ、異変を感じたら早めに当院へご相談ください。飯塚市の皆さまが安心して夏を過ごせるよう、スタッフ一同、万全の体制でお待ちしております。